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2008年11月16日 (日)

漁火のあかりは

Ca390009

日が暮れだすと、ここまでイカ釣り漁船の漁火が見えます。

いつもとても明るい火を放つ漁船があって、そのあかりはここまでも明るくしているかのようにも思えます。

瀬棚は漁業に農業に盛んです。でも、僕は正直外に出ていろんな方と話す機会をあまり持っていないので、漁師の方から魚を直接いただいたり、話したりする機会を持たずにいて、

恥ずかしながら、漁業のことはあまり詳しくないのです。

ですが、今年の8月スローフードフレンズ帯広の集まりが瀬棚の漁師「マーレ旭丸」の西田さんの所でありまして、

僕もその夕食にご一緒させてもらいました。その時の西田さんのお話を、この写真を見て思い出したので、その話を書きます。

さまざまな物価の高騰、それは酪農も漁業も同じようにダメージを受けています。

イカ釣り漁船で影響を受けているのはなんと言っても燃料。船を動かしあかりをともすために、1回の漁で使う燃料費は数万に上るそうです。

それがここ最近でガソリン代が約1.5倍に。そうなると、漁に出るたび赤字になってしまうこともあるそうです。これでは漁を続けていくこと事態が危ぶまれます。

そして漁師の仕事は「魚、海産物を獲る」ことですね。僕もそう思っていましたが、仕事はそれだけではないのです。

それは「海を守ること」

ひとつは漁の仲間や、一般の人までが海で事故にあったとき。船が炎上や転覆してまったときや、行方不明の人が出てしまったようなときは、漁師たちで成り立っている救助団体がボランティアでいつ何時でも救助に出動することだそうです。

海上保安庁などがすぐに現場に駆けつけれるわけではないので、その地域ですぐに駆けつけ救助を行っているのは実際は漁師たちなのです。

もうひとつは、外国からの不法侵入。日本の海はほぼ全ての海沿いに漁師が住んでいることで、それぞれがそれぞれの海を見ているわけです。これがもし廃れた人目に届かない海岸になってしまえば、漁師でない誰かが海を守らなければならなくなります。

もし漁師が少なくなってしまったら、どんな海で育ってどんな人が獲ったかもわからない魚しか食することが出来なくなり、海も守れなくなってしまいます。

西田さんは解決方法は簡単だといいました。それは

「そこの漁師の魚を買うこと」

当たり前のようですが、魚を買うとき「その先の漁師のために」と思って買う人はきっと少ないでしょう。

食べたいもの、安いもの、それがだいたいは当たり前ですよね。僕も実際はそういう所あります。

その漁師の獲った魚が売れると、その次のセリで、需要があるからと魚に値がつく。そうすると漁師が潤う。当たり前の経済ですが、その当たり前を意識することで、その先を変えることが出来るのです。

これは、農業にも同じことが言えます。農家は作物を、畜産を、牛乳を生産するだけでなく、その土地も守っています。

先人たちが近代的な機械もない時代から、その手でたくさんの時間をかけてでも、農を生かすため、食を担うために山や大地を畑へと変えた土地を、その次の世代へと継がれ、そしてこの先も継いで行かなければなりません。

だからといって、みんな地域のものを買って!なんて強要するつもりはありません、それぞれに生活があって買うものも選ばなければならないですし。

でも、国産の食材を手にした時に、その先の地域の事をちょっとでも思ってくれたら良いなと思います。

その先には、獲った人、作った人が必ずいて、そこには地域があって、果ては日本の自給率にもつながって。

自分の考えを上手く文章にまとめるのは得意でなくて、わかりやすく表現で着ているか不安ですが(>_<)

皆さんに求めるだけでは一方的でいけません。乳製品のその先の僕が、皆さんのもっと近い存在に感じていただけるよう、歩み寄っていきたいと思います。

例えば、我が家で作ったチーズやアイスを、「私の友達が作ったもの」なんて思ってくれるくらい近くて親しい存在になれれば。なんていいですね(^▽^)

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コメント

ケンゴさんのお話にも漁師さんのお話にも本当に心から
共感します。
農業も漁業もただお金を稼ぐだけでなく人の健康を預かり
環境も守る。私は生産者としてだけでなく消費者としても
そのような気持ちで食べるものを購入しようと思います。
守ってゆくことは大切ですものね。

すごくよくわかります!!

最近は産地が遠くても、
鮮度を保っておいしくいただけるようにどんどんなっていて
それは消費者としても嬉しいですし、
生産者としても広くたくさんの方に知ってもらえると嬉しいですよね!
でも、1番おいしいのはその土地で食べることだと思います。
私は漁業の町で育ち、
考えてみるとよく食べたくなるのは
地元で盛んだった種類のお魚です。

漁するためには海だけではなく、山も大切にしなくてはいけないですしね!

自然に逆らわない生き方をしたい
と私が思ったきっかけの話と似ていたので、熱く長くなりすみません!!

みんながもっと地元の良さを知ってくれたら良いですね!

>我が家で作ったチーズやアイスを、「私の友達が作ったもの」なんて思ってくれるくらい近くて親しい存在になれれば。なんていいですね(^▽^)

まさにこれが11/25の瀬棚中学校での研修会の目的です。『友達』への一歩になるといいなと思っています。よろしくお願いします。

けいさん

共感してくださって嬉しいです!
私たち生産者が担っている健康と環境の大切さ、
と同時に消費する側も担っていると思っています。
ただお金のやりとりをして食べる。
それだけでない、それ以上の「気持ち」をみんなで大切にしていきたいと思っています。
そして、けいさんのブログを読んで、僕もいろいろと共感しています。

マイタエコさん

ありがとうございます!
漁業の町で育ったからこそ、鮮度の良さであったり、
地元で獲れたものへの愛着があったりがあるんでしょう。
そういう気持ちって僕もとても大事だと思います。
自然に逆らわない生き方、素敵ですね!(^^)
マイタエコさんならきっと実現できると思います。
応援していますよ!

モリガキ♂さん

そうですよね!よかった(^^)
25日のような機会を設けてくださって、嬉しいです。
こういう場所には進んで参加したいと思っていますんで、よろしくお願いします。

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